モーターショーの帰り、妙なことがありました。
JRの改札で精算しようとしたら、
横からおばちゃんが近づいてきて、
「精算済みの切符をあげるから、
この1000円もらうよ!さよならっ!」
と、そそくさと立ち去って行きました。
ん?何のことかさーっぱりわからん。
とりあえず、状況を整理してみますよ。
1)私は「海浜幕張」で、130円だけの切符を買って乗りました。
2)途中、JRだけを乗り継いで、「小机」に到着。
3)当然、金額が足りないので、精算すると「不足分は760円」
4)1000円札を片手に、精算しようとしたら、おばちゃんがやってきて、
5)「精算済みの切符」と、「350円」をくれて、
6)私から「1000円札」をうばって、走り去った。
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私の損害はというと、、、
本来760円を支払って、精算済み切符と、240円が手元に残るはずだったのに、
おばちゃんのせいで、精算済み切符と、350円が手元に残ってしまった。
(笑)
ちょっと考えてみる。
おばちゃんは、精算済み切符をもっていた。
精算済み切符は、ほかの駅で乗り入れないと手に入らない。
→おばちゃんは、ほかの駅から乗り入れた。
キセルするのだから、
精算済み切符も、格安で入手しているはず。
→この駅近くから乗って、最低料金で手に入れた。
おばちゃんが持っていた精算済み切符よりも、
私の精算前切符の方が、おばちゃんにとっては価値がある。
→小机から遠い地域が出発点の切符の方が、
おばちゃんにとっては都合が良い。
なるほどね。
つまり、こういうキセルだったんです。

1)おばちゃんが最低料金で切符を買う。(例:130円)
2)おばちゃんは切符の区間をちょっと越えたところで精算。(例:10円で精算)
3)その駅で、おばちゃんは「精算しようとする人」を待つ。
4)「精算しようとする人」の条件は、
・おばちゃんが本当に行きたかった方向からやってきた。
・おばちゃんが本当に行きたかったキョリ(精算金額)に近い。
5)精算機のディスプレイをよく見ながら、
条件にあてはまったら、その人に声をかける。
6)その人が「損をしていない」ということを簡単に説明して、
7)その人に「精算済み切符」と、
「精算したら得られただろうつり銭」を渡し、
その人から「精算しようとしていた切符」と、
「精算で使おうと思っていたお札」をもらって逃げる。
8)おばちゃんは、その切符を使って安く目的地へ。
(例:本当に幕張に行きたかったのなら、完璧)
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なるほど。
キセル成立。
でもまてよ、何でわざわざ精算切符を使う必要があったんだ?
よく考えたら、精算しなくても切符の交換だけでイイじゃんか。
精算して、、、お金に還元する必要があった?
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そ、そうか!この人、キセルじゃないよ。
キセルじゃなくて、交通費泥棒!!(損をしたのはJRだけです)
余談: 
「この人」の時給を計算してみます(上のトリックを前提に)
・最寄の駅まで10分
・乗り換え待ちが15分、
・うまい具合に、毎回の電車にカモ(※)がいたとすれば、
※私と同じように130円精算する人
条件:(1)25分(10分+15分)で、1仕事。
(2)1仕事での出費は、130円+10円+350円=490円
(3)1仕事での収入は、1000円
→1時間あたり、
(1000円-130円-10円-350円)
×60分
÷(10分+15分)=1224円/時
、、、あら、結構堅実な仕事だこと。
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